News

"LITE Cubic Europe tour 2017" at London ライブレポート

[ LIVE ]

LITEのヨーロッパツアー「LITE “Cubic” Europe tour 2017」ロンドン公演が、
現地10月23日(月)シェパーズブッシュのBUSH HALLにて開催された。


この日はLITEの他に、サポートアクトとしてUKのインストゥルメンタルバンド・Lost in the Riots、そして現在イギリスを拠点に活動している神戸出身のバンドThe fin.が出演した。

リラックスした佇まいでYuto Uchino(Vo, G. Syn)が「Hey,guys!」とフロアに語りかけてThe fin.のライブがスタート。きらきらとしたシンセサウンドが印象的な「Illumination」から始まり、「Pale Blue」「Through The Deep」と続けて演奏し、フロア全体を深い海の中にいるかのような浮遊感で包みこんでいく。
ライブ中盤に披露されたストリーミングサービスで配信されている最新楽曲「heat - It covers everything」ではKaoru Nakazawa(B)とサポートメンバーのトモ・カーター(Dr)がグルーヴィーな土台を築き上げ、そこにYutoの声が幾重にも重ねられていくことで非現実的で夢見心地なサウンドを鳴らす。
バンドの代表曲ともいえる「Night Time」ではRyosuke Odagaki(G)によるアンビエントなギターサウンドと透明感のあるボーカルとのアンサンブルで多くのオーディエンスの身体を揺らし、場内を心地よい空気で満たした彼ら。
MCではRyosukeが英語で観客への感謝の意を述べるとフロアから暖かい声援が返され、嬉しそうにはにかむメンバーたちの姿が微笑ましかった。
異なるジャンルのバンドとの共演の中、次第に場の空気を掴んでいく姿は、着実にイギリスの地で成長していることを感じさせた。


22時前、いよいよLITEのライブがスタート。一曲目「Ef」の重厚なリフが鳴り響くとたちまちそれに負けない大きな歓声が起こる。複雑な幾何学的リズムを駆使した変拍子ナンバー「Balloon」では井澤(B)と山本(Dr)の繰り出す屈強なリズムに支えられながら武田(G)と楠本(G,Syn)のギターアンサンブルが高揚感を高めていき、息つく間もなくライブでの定番曲「Image Game」「Ghost Dance」を立て続けに演奏した。
ライブの中盤では最新アルバム『Cubic』収録楽曲を中心に披露。武田がボーカルをとる「Warp」では自由自在にビートを操り観客を先導し、バンドとしてのスキルの高さと多彩な音楽性を遺憾なく発揮。良い演奏がフロアを沸かせ、その声援が更にバンドのパフォーマンスを高めるというようなダイレクトな相互反応が終始繰り広げられる。彼らの新たな代表曲とも言える「D」では、即興ジャズさながらのスリリングでフィジカルな展開に文字通り会場全体が躍動した。

この日のオーディエンスの反応一つ一つが、今日という日までLITEのライブを心待ちにしていた人の多さを物語っているようだった。途中のMCで武田が共演2バンドへの感謝を述べるとフロアからは大きな拍手と歓声が起こる。高度な演奏技術やパフォーマンスはもちろん、その場を共有する全ての人との良好なコミュニケーションを生み出す力こそ、過去様々な環境でライブを行ってきた彼らの強みなのだろう。
ライブも後半に差し掛かり人気曲「Bond」のギターリフが鳴ると、脊髄反射のようにフロアから喜びの歓声が上がり、その場全体が多幸感に満たされる。そこからノンストップで「Infinite Mirror」「Phantasia」とバンド初期からの人気曲を披露し、本編最後の「100 Million Rainbows」まで、多くの観客が轟音の渦に身を任せながらその身体を揺らしていた。
割れんばかりの歓声に応えすぐにステージに戻ってきたLITEのメンバー。アンコールで披露された「Contemporary Disease」でも寸分の狂いもないテクニカルな演奏を見せつけ、最後の最後までオーディエンスを狂気を孕んだ熱狂の渦に巻き込んだ。

ライブ会場となったBUSH HALLは日本国内のライブハウスと比べるとシンプルな照明演出のステージセットであったが、それが更にLITEの真髄である『圧倒的な熱量のダイナミクス』を発揮させていたように思う。
環境の違いを物ともしない堂々たる姿は、まさに圧巻のステージであった。

LITEは今回のヨーロッパツアーでイギリス、ベルギー、スペイン、イタリア、ドイツの全5カ国を回っている。このうち現地時間10月26日にスペイン・バルセロナで行われた音楽フェスティバル「AMFest 2017」では、日本人アーティストとしては初のヘッドライナーとしてイベントに登場した。

なお今回のロンドンLIVEの映像がLITEのfacebookページ(https://www.facebook.com/liteband)に掲載されているのでぜひチェックして欲しい。





Text by 根岸奏枝
Photo by Yoshiaki_Miura

Official Site